太陽光発電システム／非常用電源システム／ソーラー発電システム／東京・秋葉原

結論から言って、すでに1年以上使用されているバッテリーは、
新品のバッテリーと直並列しない方が無難です！

1、バッテリー「種別の異なる」(たとえばシールド型と液式非密閉型）
製品を直並列できない理由

※種別、メーカーの異なる同等製品であっても、製品それぞれの
インピーダンス（内部抵抗値）が異なり、いわゆる「片減り」を
起こします。並列接続であれば、インピーダンスの低い方が先に
「充電」「放電」ともに偏りますので、直列接続の場合には満充電
とならない、並列接続の際にはインピーダンスの低い方が放電され
るので、常に片方から片方へ充電している状態が作出されます。

2、バッテリー「容量の異なる」(たとえば50Ahと100Ahタイプ）
製品を直並列できない理由

※仮に、インピーダンスが同じであっても、容量の少ない方が先に
満充電または完全放電状態となりますので、ここでも上記同様の
「片減り」を起こします。結果は上記と同じです。

3、並列接続を作る際の限界時期について

※お客様の使用環境により、実際の劣化状態は異なりますので一概に
言えませんが、同じバッテリーを並列接続にするときは、最大2か月、
当店では「1か月以内で」と回答しています。

4、直列接続を作る際の限界時期について

※並列接続より若干柔軟に考えてもいいのですが、やはり限界は3か月、
当店では「2か月以内で」と回答しています。

5、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの直並列接続の限界時期について

※当店でも検証途上ではありますが、今は「2年程度は大丈夫でしょう」
を回答しています。もちろん、お客様の使用環境によって大きく異なる
ので、満充電後3時間放置したときのバッテリー電圧を目安にして、その
電圧差が「0.2V未満」であれば問題はありません。

このレッスンでは、何度も繰り返しお伝えしていますが、間違っても
「激安バッテリー」には手を出さないでください！

また、リサイクルバッテリー（再生バッテリー）は、直並列接続構成
は「論外」であり、単体使用であってもインバーターの過充電保護遮断
電圧まで上昇するものが多くありますので、こちらも手を出さないこと
が肝要です。