太陽光発電システム／非常用電源システム／ソーラー発電システム／東京・秋葉原

ソーラー蓄電初心者の方々には、意外とわかりにくい仕様値の「最大入力電圧」
ですが、中級者以上の方でも稀に、「MPPTコントローラーには昇圧回路
がないのか？」という質問もあります！

わたくしの知る限り、昇圧回路を持つMPPTコントローラーは、先日
販売開始となった、アメリカ：モーニングスター社製の「TS-MPPT-600」
（5V〜600Vまで入力電圧範囲があります）だけです！

したがって、ここでは昇圧回路を持たないMPPTチャージコントローラーの
最大入力電圧について解説いたします！

ここでは、わかりやすいように、当店で販売している「Tracer-2215RN」
http://www.chikuden-sys.com/category/chargecontroller.asp?id=482
を例にとって説明いたします！

（Tracer-2215RNの仕様）
1、充電電流値　　20A（最大）
2、最大入力電圧　150V（最大）

となりますが、本日は2番目の「最大入力電圧」とは、パネルの
直列接続時における最大動作電圧の合計を指すのか、開放電圧値
の合計で算定するのかという課題です！

答え：開放電圧値の合計

ここで最も多い質問ですが、日照条件が悪いときは、この「150V」
の範囲を「少しくらい超えても大丈夫ですか？」
というものがあります！

答え：ダメです。

中級者上の方は経験値でご存知と思いますが、パネルの「開放電圧」
は、曇天でも概ね最大値を持っています！

また、ほとんどのMPPTチャージコントローラーは、150Vの許容値で
あれば、ほとんど誤差なく150Vであり、150.1Vでも入力を遮断します！
（保護回路による遮断）

したがって、仮に「50.1V」の開放電圧を持つパネルを「3直列接続」
（直列合計：150.3V）とすることはできません！

仮に、上記パネルが「50.0V」ならOKですが、最大出力が100Wである場合には、
12Vバッテリーバンクでは使用できません！（MPPTコントローラーが20Aでしかない）

お分かりいただけましたか？