太陽光発電システム／非常用電源システム／ソーラー発電システム／東京・秋葉原

ここでは、MPPTチャージコントローラーの使用を前提
に解説しますので、上級者の方はPWM制御コントローラー
との違いについても考えてみてください。

但し、パネルの直並列については、以下で解説する電気理論
と同時に、パネルの設置環境、日照条件による要素が大きい
ことも、あらかじめご理解ください。

すなわち、一時的に「日影」となる設置環境の場合、直列接続
では、接続したパネルを1枚のパネルとして見立てるために、
特に深い影を落としてしまうと、全く発電しないという現象が
起きてしまうということです。

それを回避するために、並列接続にして1系統のパネルは、いつでも
発電しているが、もう1系統はある時間帯により全く発電しない、もしくは
発電量が少なくなることを前提に、意図して並列にするということになります。

ということで以下解説は、そのような日照条件に全く問題のない設置環境に
おける「電気的な」メリット、デメリットとなります。

○直列接続のメリット、デメリット
1、パネルの直列接続により、電圧が上がるため配線材
の電力の損失が少なくなる。

2、直列接続により電圧だけを上げるため、配線材の「ケーブル径」
を細くすることができる。

3、直列接続は並列接続に比較して、配線材の「ケーブル長」「コネクタ数」
が少なくなるので電力損失を少なくすることができる。

4、直列接続で電圧が上がるため、MPPTチャージコントローラーが
捕捉できる「最大電力点」の範囲が大きくなる。

5、直列接続で電圧が上がるため、極端に日照条件が悪いときでも、
最低の充電電圧値を保持することができる。（逆に、並列接続時には、
12Vバッテリーの充電終止電圧「14.5V近辺」にあるとき、最大動作電圧
が18Vのパネルが14.5V以下となってしまった場合充電できない）

ということで、パネルの設置環境に「難」があり、さらにPWM制御コントローラー
を使用する場合は、並列接続に軍配が上がることもあるという結論になりますが、
やはり直列接続が有利であることの方が多いこともお分かりいただけたと思います！